北大雪・武利岳(標高1876m)に登る [大雪山]
赤岳の思い出 [大雪山]
2009年の8月30日に3回目の赤岳に行きました。
早朝の5時ころ、登山前にキャンプ場の駐車場で朝食を終えて
車の外でタバコを吸っていたら、近くに止まっていたあちこち錆の見える車から
男性が降りてきた・・・と思ったらなんと女性なんです。
車はジムニーだったか、パジェロミニだったか覚えてないですが 山の中の熊の出そうなさびしい駐車場で、車の中で寝てるなんて
どこかの山好きの爺さんだろうと思っていたので
まだ30代くらいの女性が車から出てきたときは以外でした。
それからしばらくその人と立ち話をしたのですが、阿寒の山や羅臼岳などを
登って今朝で3泊目、この日緑岳に登って札幌に帰るということでした。
あちこち錆付いた車を見ただけでも圧倒されそうですが
話しを聞いてるとますますあきれるくらいの山好き。
何日もの山登りと孤独な車の中での宿泊のせいか 人が恋しくなってるようで、寒い中しばらく彼女の話を聞いてました。
自分は赤岳に登ってから白雲岳まで行くと言ったら 彼女は緑岳に登って白雲岳に登るということでしたので
また白雲岳で会えたら会いましょうと別れました。
まだ8月なのに、大雪山は予想をはるかに超える寒さ
途中から予想以上の冷たい強風が吹いてきました。
先月(7月中旬)トムラウシで、8人が遭難死する事故があったばかり
こんなに寒いときに、もし雨が降ったら
非難する場所がないので、自分も助からないだろうなぁと思いながらも
せっかく来たのだから、行ける所まで行こうと思って歩きます。
寒いのは冷たい風のせいかと思ってたのですが
このへんで氷が張ってるのを見たときは驚きました。
以前9月に登ったことがことがあって、あのときはそんなに
寒くなかったので、8月末にこんな寒さになるなんてまったく予想外です。
もう帰ろう~もう帰ろう~と 思いながらも足は前に出ます。
チングルマの花、右の川みたいのは雪渓(万年雪)
やがてなんとか赤岳の頂上に着きました。
白雲岳への標識が迎えてくれましたが、もうそれどころではありません
この寒さから早く逃げ出さなくてはと、すぐに下山開始しました。
まったくなんのために登山に来たのかと思うような寒~い登山でした。
駐車場で出会った女性はたぶん白雲岳に登ったでしょう
山ガールなんてもんでなく、男よりも強そうな山女でしたから。