旅の様子を出来るだけ正確に
残しておきたいし、思い出の多い道を
走ったこともあったために写真も多く文章も
長くなっていますが、最後までお付き合いください。

5月19日

目が覚めたのは早朝4時前ですが
疲れたせいか、ぐっすり6時間以上眠れました。

やはり外は雨が降っています。

今日は、後立山・北アルプス
御嶽山などの山景色も楽しみですが
もうひとつ大きな楽しみがあります。

43年前の夏の夜中、愛知県から北海道に
帰省するために一人でこの道を走りました。

信州から日本海(糸魚川)に抜ける国道を
「すれ違うクルマもないすごい山の中」と
記憶していたので、どんな山道だったのか
それもぜひ確かめてみたいと楽しみにしていました。

 

張り切って4時過ぎにホテルを出発。

雨が降るなか、ときどき気になる風景を見ては
クルマを停めて写真を撮ったりしました。

このへんにロッククライミングで有名な
「明星山・1188m」があるハズですが
もしかしたらこの山が「明星山」なのか?

本の写真で見た「明星山」は、もう少し
険しい感じもしたのですがよく似ています。

明星山?(4時50分)

 
それにしても
ずぅっと記憶に残っていたとおり、この国道(148号線)は
長野側に向かって登る一方で古いトンネルとカーブの連続。
確かに寂しい山の中ですが、山の中というよりも
両側を山に囲まれて深い谷底を走っているような感じでした。
 
この狭いところを、姫川とJR大糸線
そして国道が競い合うように走っています。

すごい谷底のトンネルだらけの道も
小谷(おたり)村に入ると少しは良くなってきましたが
「こんな道を夜中は走りたくないものだ」と思いました。
 
なるほど

43年間も記憶に残る国道です。
 
いつか天気のいい日にも走ってみたい・・・
厳しいながらも、なかなかいい雰囲気の道でした。
 
小谷村(5時20分)
 
あい変らずの雨で、白馬岳などの後立山は
見えなかったのですが白馬村が近くなった頃
ようやく雪景色の山の麓が少し見えてきました。
 
チラッと雪景色の山が見えます(5時40分)
 
そして白馬村の駅に着きます。
予定ではここから目の覚めるような
白馬三山を眺める予定だったのです。
 
白馬駅とおしゃれな白馬駅周辺(5時50分)
 
 
天気が良ければ右手の方に
大きくて立派な白馬岳が見えたと思います。
 
 
ついに白馬岳の姿も見れないまま
仁科三湖が見えてきました。
 
 
 
まだ強い雨が降っていたので素通りしましたが
 
感想は
 
青木湖→その名のとおり青くきれいに見えました。
中綱湖→ただの小さな水たまりに見えました。
木崎湖→雨降りのせいか、濁った沼にしか見えませんでした。
 
 
そしていよいよ大町市。

大町市内で大きくカーブする国道を通ったと
記憶していたのはこの交差点だと思いますが
実際はカーブでなくただの右折でした。
 
大町市・思い出の交差点(6時30分)
 
 
黒部ダムへ行く案内もありました。
 
42年前の夏。

亡き父との親子旅のときは
たぶんこのあたりから黒部ダムへ行ったのでしょう。

ここを通ったら
なぜかつい数年前のことのように思ってしまって
とても42年も前のこととは思えませんでした。
 
父と一緒に黒部ダムに行くためにこの交差点を
通ったのは42年前、昭和48年7月27日のことです。


あのときの父の年齢を超えてる自分が
この道を一人で走るのが不思議な感じがして
もしかしたら25年前に他界した父は、故郷で
元気に生きているような変な錯覚が起きそうでした。
 
 
それから松本市へ向かい
松本市内に入ったころ、通勤ラッシュの時間帯に
なりましたがやっと雨も上がって明るくなり
ちらちらと北アルプスの風景が見えてきました。

松本市内に入ったとき
これで「やっと信州に来たんだ」という気持ちが
強くなり、さらに通勤ラッシュの続く塩尻市を通って
これも思い出がいっぱい残る木曽路に入ります。
 

このへんは愛知県に住んでいた若いときに
何度か来ていたので、多くの思い出が残っています。

宿場街の塩尻市洗馬を通ったとき
まだ20歳だったあのころを思い出しました。

人生初のネズミ捕りに捕まった街なんです#59124;

 
変わった地名だったので
忘れられない思い出として残っていました。
その後は木曽路の宿場町をあちこち回り
 
木曽路の宿場街(9時)
 
 
奈良井大橋
 
 
 
こうして貪欲に見て
あるきましたが時間はまだ午前11時
雨はあがったのにどんよりした空模様です。
 
道の駅で

あちこち歩いて腹が空いたので早めの昼食。
 
晴れていれば御嶽山が良く見えるという
1等席に座って信州サーモンどんぶりを食べながら
待っていたのですが、御嶽山は姿を見せてくれません。
 
 
 
 
まだ行ったことがなかった
開田高原と野麦峠も楽しみにしていましたが
この天気ではいい景色も期待できないので
 
木曽福島から木祖村まで戻り
木曽谷から、由緒ある「権兵衛峠」の
権兵衛トンネルを通って伊那谷の方に抜けました。
 
途中「八ヶ岳」をバックにした伊那市が見えたときは
息を飲むくらいの感動的な風景だったのですが
残念ながら、北海道と違って道路が細くて狭いので
クルマを停めて写真を撮ることも出来ませんでした。

注)木曽路側を木曽谷
伊那市や駒ケ根市側を伊那谷といいます。

それから岡谷市まで走って
この日の宿泊ホテルで早めのチェックイン後
諏訪湖の湖畔をたっぷり1時間ほど散歩。
このときは、ようやく待望の青空が見えていました。
 
明日からは、毎日のように山歩きや山登りの
予定を入れたので絶対に#59140;晴れて欲しいのです。
 
もしも明日もまた雨だったら
松本市内の散策か、それとももう一度大好きな木曽路を
走ろうかと考えましたが天気予報では晴れそうでした。
 
諏訪湖畔をウォーキング(午後3時)
 
 
ホテルに戻ってから、まだたいした
洗濯物も溜まってなかったのに、人生初体験になる
コインランドリーというもので洗濯をしてみました。

一度、旅先でこれを使ってみたかったのですが
「あぁ#59138;いま旅の最中なんだ」と実感が湧きます#59120;
 
そうそう#59138;

フェリーの船室、糸魚川のホテルと403号室が続いて
もしもこの日も403号室だったら、交通事故でも
起きるんでないかと余計な心配をしていましたが
この日も危ういところでした。

部屋はまたも4階だったのですが
407号室だったのですごーくホッとしました。
 
同じ部屋番号が3日も続いたら気味が悪いですからね#59120;
 

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