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第3話 上高地 [黒い玉手箱]



白骨温泉への案内看板や、坂巻温泉、中の湯温泉など過ぎると
いよいよ上高地の入口で釜トンネルが待っています。

私はこの2年ほど前
トヨタの寮住まいの頃、同室で仲の良かったT君(札幌在住)が
セリカの新車を買ったときにドライブに連れてきてもらっていて
そのとき上高地に一目惚れしてしまい、これが二度目の上高地です。

T君に連れてきてもらわなければ、素晴らしい景色の上高地を
知らないままで、この旅で立ち寄ることもなかったでしょう。

釜トンネルは、だいぶ前から一般車はimg001 (14) - コピー - コピー.jpg

通行止めになっているようです。

当時は通行出来たのですが

道はところどころ砂利道で埃っぽく

古い釜トンネルは

これから、下界を離れた上高地に

向かうには最高の雰囲気でした。

 

上高地の何に一目惚れをしたのかというと

穂高連峰を背景にして
大正池からヌッと飛び出していた枯れ木です。
T君に連れて行ってもらって初めてこれを見たときには
ただただギョッとしてしまい、強烈な印象が残っていました。


こんな幻想的な風景に一目惚れ(古いパンフレット)

小.jpg

 

そして二回目、父とまたこの風景を見ることが出来ましたが
それ以来テレビで見たり、森村誠一を初めとする山岳小説では
必ずと言っていいほど上高地が舞台になるので、ますます又行きたいと
思う気持ちが強くなって、いつか三回目の上高地の山岳風景や大正池の
枯れ木を「ぜひ見てみたい」という気持ちが続いているのです。

こちら上高地のシンボル河童橋、もちろん渡りました。
(写真はるるぶをコピー)

img002.jpg


父との訪問のときは
曇っていて穂高連峰は見えた記憶もないのですが
この枯れ木の風景を目に焼き付けて上高地を後にします。

 
上高地を出るときにはもう夕方に08.jpg

なっていたので、松本市に行く途中の

この小さな旅館に宿泊したのですが

せっかく写真が残っているのに

旅館の看板が見えなくて・・・

領収書ももらっていないのか

紛失してしまったのか

そのへんは大変悔しい思いがしますが

こうして親子旅の一日目は楽しく終わりました。


 

あと書き

上高地の帰りに宿泊したこの旅館の右側に
私と父が写っていて、バックには信州らしい山景色が映っています。

しかし、ボーっと眠たそうな顔をしていたので
トリミングして削除してしまいました。悪しからず[ふらふら]

この旅館や、上高地の前後に訪れた宿場町や松本城
黒部ダムなどの写真は何枚か撮ってあったのですが
大好きな上高地の写真が1枚もないのです。

不思議に思ったのですが、きっと上高地では曇り空で
おまけに夕方近くで暗いために写真を撮れなかったのかと思います。

豊田市をスタートして故郷に帰るまでの旅の間はどこへ
行っても夏空の晴天続きだったのに、上高地だけ曇っていたのです。
なにしろ標高1500mの高いところなので
仕方ないのでしょうけど、穂高の山を見れないのは残念でした。

釜トンネル
私が通った2年後の1975年から一般車が全面通行禁止になり
バスやタクシーに乗換えないとならないようです。

 
二日目は松本城を見て黒部ダムへ向かうのですが
第4話は、しばらく間を置いてからまた記事にしたいと思います。


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