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故郷の海・2回目 [故郷の話]


海は広いな大きいなぁ

オホーツク海(浜頓別町付近の海岸)

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オホーツク海(雄武町付近の海岸)

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オホーツク海(私の育った家があったところ)

09 浜猿払の家の跡 - コピー.JPG

上の写真の下側、1月のブログ記事にしましたが
ソフトバンクが注目した、北海道と
サハリンを結ぶ
通信用海底ケーブルの記念碑が写っています。

私が子供のころは、下の新聞の写真のように整備されてなくて
雑草の中に墓石のような碑がぽツンと建っているだけでした。

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こんな穏やかな夏の海を見ていると
みなさん海はいいなぁ~と思うでしょうね。

 

しかし冬になると暗い海に変わって、荒れる日も多くなります。

大荒れになると、海のうねりの音がドーン[exclamation]という大きな音になり
そのたびに家の中の戸や玄関の戸がガタガタと揺れる音がします。

富山の薬屋さんや親せきなど、たまぁに家で泊まっていく人たちは
口をそろえて、朝まで眠れなかったと言っていたものですが
私はもちろん慣れているので、この程度は当たり前のことでした。

しかし年に何度か台風並みのすごい大荒れになることがあります。

みなさんもテレビの映像で
台風のときの海の大荒れを見たことがあると思いますが
まるで、普段の3倍くらいに海が膨張したような怒り狂う光景です。

いくら海のそばで育ったといっても
このときばかりは、まともに目の前の海を見るのが恐ろしいほどでした。

 

でも1月の北風が吹きつける大荒れの夜が明けて、布団の中でじーっと
耳を澄ますと、波の音も風の音もピタッと止んでシーンとしてるんです。

もう海を見なくてもわかります

来ました、今年も流氷が

大荒れの海は嫌いだけど流氷が来ると嬉しかったですね
波の音が消えてシーンという音が聞こえるくらい静かになって
なにしろ一年中いつも波の音が聞こえるのです)どこまでも
流氷が続いて海がすっかり隠れてしまって、本当に神秘的な風景に変わります。

この父と一緒の写真は私が中学生のとき
3月末なので流氷はだいぶ去ってしまって
少ししか残っていませんけど、この状態を海明けと言います。
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こんなとき流氷に乗って海の中を覗くと
大きな毛ガニがうようよ泳ぎ回っているのが見えるのです。

私がまだ5~6歳のころだったと思いますが
父が流氷に乗って毛ガニをたくさん捕ってきたのです。
その数は50匹や100匹なんてものでなくて
流氷の上が大きな毛ガニで山盛になっているのです。

 

いまは夢の中の出来事かと思いますが

牙をむき出した悪魔のような
大荒れの

恐ろしい海のそばには、二度と住みたくないものです。

 

 

 


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