トヨタの社長 [黒い玉手箱]
黒い玉手箱(愛知県在住時代の昔話)
夜勤の仕事を終えたある日の朝、いつものように愛車で
本社から近いところに建っていた私のアパートに帰る途中
アパートが近くなった頃、向こうから歩いてくる人がいました。
いつもなら歩いてる人なんて気にすることもないのですが
スーツを着てネクタイを締めて歩く姿は
ただのサラリーマンやビジネスマンとは思えない雰囲気が漂います。
一目見ただけで、とても茶畑もあるような
私や庶民が住む住宅街には似合わない人に見えました。
そしてその人が目の前に近づいてきたので顔を見て驚きました。
私の勤務するトヨタの社長だったのです
トヨタの社長なんていったら私たち従業員にとっても雲の上の人
あとにも先にも社長を見たのはその一度だけでしたが
私が愛知県時代5年3カ月の間、お世話になったトヨタ自動車の社長
あれから40年以上も経つのに、まさか健在だったなんて本当に驚きました。
先日100歳で亡くなられた豊田英二元社長の思い出でした。
あと書き
当時私が住んでいたアパートから、そんなに遠くないところに
トヨタの社長の住宅があるという話は聞いて知っていましたが
いくら本社から近い所に住んでるとはいえ、私でさえクルマで通勤
していたのだから、社長が歩いて本社に行くなんて不思議に思ったものです。
背は低い感じでしたがやはりトヨタの社長、すごい風格がありました。
100歳まで生きてこられて
こうして私のトヨタ在籍時代の昔話に登場してもらえて感謝します。