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上高地 [読書]

アルプスの名峰グロスグロックナーで出会った二人。

国際刑事警察機構の若き警察官高木史郎と
ミステリアルな女性陽子は運命の恋に落ちた。

二人の間に陰を落とす暗黒社会の抗争と
日欧両アルプスを舞台にした壮大な犯罪、
二人の悲恋に明日はあるのか。

いや~[exclamation]本当に久しぶりに読書をしてしまいました。

正月休みに読むつもりで3冊も文庫本を買ったのですが
この面白そうな森村誠一の本が
本屋さんの古本コーナーで一冊105円だったのです。

森村誠一の山岳ミステリーがたったの105円と値段はダイソー並
それも新品のようにきれいなんですよ。

P1070006.JPG

その中で読んだ一冊は雪煙

この本の題名をゆきげむりと読まないでくださいね。
ゆきげむりなんて読んでしまったら、私とプー太の散歩のように
のんびりダラダラムードになって、締りがなくなってしまいます
[わーい(嬉しい顔)]

ここはせつえんと読んでください。k-89.gif

どうです?せつえんと読み方を変えただけで森村ミステリーの
緊張感あふれる山岳ロマンの雰囲気がしてきたでしょう。

物語の主人公高木と
ミステリアスな女性陽子が変身した夜を過ごしたのが
上高地

ここで少しだけ上高地への想いを

思い出深い信州のなかでも一番心に残っている上高地。

60代になったら絶対行くぞ~
 上高地に行けなければ死んでも死にきれない

ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが
だいぶ前から心底そう思っていました。

若いときに2度行ってるのですが、記憶に残ってるのは
狭くて埃っぽい釜トンネルと、大正池から突き出たように見えた枯れ木。

たったこれだけしか覚えてないのですが
また行ってみたいところと言えば
迷いもなく一番先に名前をあげるところです。

大正池の幻想的な風景がず~っと忘れられなかったのです。

パンフレットが古いので余計幻想的に見えるかもしれません。
バックの山は高木と陽子が登る約束をした
アルピニスト憧れの山とも言われる穂高連峰です。

大正池と穂高連峰(40年前のパンフレットから)

psンフレcツ.jpg

高木と陽子は上高地のホテルで
事件が解決したら一緒に穂高へ登る約束をします。

しかし、いよいよ約束の日が来ると
落ち着いてきた事件に新たな展開が・・・

高木は陽子が待っている新宿駅には行かなかったのでした。

森村誠一は上高地のことを次のように絶賛しています。

上高地から望む穂高は、裾を巻く梓川、山麓を埋める豊かな林相
山に対して絶妙の位置を占める大正池などをはべらし
山の諸要素を完璧に近い形で配合した完全な山を形成した。

たとえ高度で劣っても、ヒマラヤやアルプスの山と比べても遜色がない。
その完成度はむしろ世界有数である。

私が一番思い出に残っている上高地
森村誠一も、きっと日本で一番好きな風景なのでしょう。


タグ:信州
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