還暦記念登山・カムイヌプリ [摩周岳]
先日はせっかく書いた記事が消えてしまってガッカリしました。
実は消えた記事
ブログを始めた頃に書いて公開した記事だったのですが
始めのころだったのでアクセスも少なくnice!もゼロ。
せっかくきれいな摩周湖の写真を載せたのに・・・と思って
ガラッと内容を変えて書き直してみたのですが
それが消えてしまってびっくりしました。
でも皆さんの激励のおかげで、またまた書き直して3度目
励ましのコメントやnice!の応援ありがとうございました。
立ち直りました~
それでは3度目の記事、スタート
ここ北見の周辺には、名の知られた湖がたくさんあります。
摩周湖、阿寒湖、サロマ湖、網走湖、屈斜路湖
そのほかにもオンネトーやチミケップ湖など北見から
1時間から2時間程の距離にあるのですが、今回は摩周湖の話をします。
透明度では国内1位世界でも
バイカル湖に続く2位という透明度を誇ります。
その昔、バイカル湖の透明度40.5mをしのいで
世界一だったときの41.6mという記録は、当時の世界記録だったようです。
最近はだいぶ透明度が落ちてきたようですが
濃いブルーの摩周湖はいつ見てもきれいです。
2009年9月、花の60歳になりました~♪
60歳になったとき、少し記念に残ることをしたいと思い
1人で早朝摩周湖に向かいました。
目的はお決まりのコースからしか見たことがない摩周湖を
違うところから見てみたいと思ったのですが、それには登山が一番です。
目指す山はカムイヌプリ(別名摩周岳・アイヌ語で神の山という意味)です。
朝早く出発したので途中の美幌峠(びほろ)では
運よく屈斜路湖(クッシャロコ)の夜明けに遭遇します。
屈斜路湖はネス湖のネッシーに対抗したのか一昔前
屈斜路湖にはクッシーという怪獣が住んでいるという話題で賑やかでしたが
あれから何十年、今はまったくそんな話題もなくなってしまいました。
クッシーが住んでいる屈斜路湖の夜明け
朝6時過ぎ、摩周湖展望台の登山者専用駐車場に到着
そして張り切って登山口に到着したのですが、まだ6時半で誰もいません。
でも登山者名簿を見ると、私より1時間も早く出発した人が一人だけいました。
熊が恐いので少し心細いのですが、出発します。
ここから頂上まで片道約7.2キロ
天気は最高きれいな摩周湖を期待してワクワク
そして熊が怖いのでドキドキしながら歩くと摩周湖が見えました。
そして天気も私の還暦を祝ってくれたのか、快晴になってしまいました。
摩周湖と斜里岳が見えました
さらに黙々と歩くと見えました~
あの頂上に登って見る摩周湖は素晴らしいだろうと思うと気合いが入ります。
右に見えるのがカムイヌプリ(神の山)標高857m
山はすぐそこに見えるのですが
摩周湖の周りを歩くのでかなりの距離になります。
もう嫌だというくらい歩いてもさっぱり山は近くなってきません。
それでもだいぶ近くなってきましたが
もうクタクタになったのでこの辺で引き返そうかと
弱気になりながらも足は前に進みます。
こんなとき誰かが一緒だとそんなに疲れないのですが
一人歩きは本当に疲れます。
しかしこの辺でやっと人に会ってホッとしますが
その人はだいぶ早く出発してもう帰り道だったので
今度は本当に一人ぽっちだと思うと余計に心細くなります。
カムイヌプリが近づいてきました
そしてダラダラ歩きから一転して険しく、足場も危険な
登りになりますが、もう頂上は目の前に迫ってきました。
あの断崖絶壁の上がカムイヌプリの頂上
とうとう着きました。
もうなんとも言えない絶景ですが、足元を見てびっくり
頂上は狭いし、足元は何百メートルか下の摩周湖まで切れ落ちて丸見え。
ここでのんびり弁当を食べようと思っていたのですが
もしも足を滑らしたら遥か下に見える摩周湖にドボーン
そんなことになったら、永遠に発見されないだろうと
余計なことを考えたら、高所恐怖症気味の私は目が回りそうになり
怖くなったので、写真もそこそこに下山開始。
早い話、高いところが怖くて逃げ帰ったのです。
なんのために山登りしたのと笑われそうです
たった857mなんて思えない高度感の頂上
頂上から恐る恐る撮った写真ですが
湖岸に人が入ることは出来ないので、神秘のベールに包まれています。
摩周ブルーと呼ばれるきれいな色の摩周湖
下山後、しばらく歩くと摩周湖が見えるいい場所がありました。
こんな風景を見ながら
缶ビールと途中で買った安いコンビニ弁当ですが
どんな豪華な食事にも負けない素晴らしいランチタイムとなりました。
目の前は摩周湖、周囲は高原の雰囲気
遠くには日本百名山の斜里岳や阿寒の山などが見えます。
あまりの気持ち良さに、ここでしばらくのんびりしていると
急に登山者も多くなってきて
次から次とカムイヌプリを目指して歩いて行きます。
ここでのんびり弁当を食べました
今まで登った山のなかで一番低い山だったのですが
逆に一番高く感じたカムイヌプリ。
そして展望台からしか見たことがなかったブルーの摩周湖は
なんとも言えない雰囲気で
強く心に残った2009年還暦登山・カムイヌプリの思い出でした。