8話・沼田から南魚沼 [信州ドライブ旅行]
5月23日
旅に出てから6日目・信州や群馬の目的地を
周り終えていよいよ帰り道、新潟港に向かいます。
朝の6時頃
沼田駅で兄と別れ、兄は東京行きの電車に乗り
私は国道17号線を新潟方面に向かいました。
やがて山道に入り、猿ヶ京温泉を過ぎ
カーブの連続をぐんぐん登ると、群馬と新潟を結ぶ
一般道唯一のトンネル「三国トンネル」に入りますが
完成してからもう55年という古いトンネルで
現在、新しい三国トンネルを計画中のようでした。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
トンネルを出ると越後の国・新潟県
少し走るとスキー場と温泉の湯沢町に入りますが
ちょうど1~2年前、川端康成の「雪国」を
何十年かぶりに読み直してみたところでした。
あの主人公は、国鉄の汽車に乗っていたので
清水トンネルを通って湯沢町に着いたのですが
私は国道のため三国トンネルを通って湯沢町に入りました。
「雪国」の舞台になった湯沢町に到着
さらに北上
南魚沼市の塩沢に着きました。
看板を見て面白そうなところ見つけたのですが
寄ろうと思ってるうちに通り過ぎてしまい
道路脇の米の販売会社の前で地図を見ていたら
事務所の中から事務員さんが出てきました。
「どうしたんですか」
いろいろ訪ねていたら
今度は社長さんらしい男性が出てきて
社長さんは北海道が好きだと言うことで
コーヒーをいただきながら、少し北海道の話を
してから、いろいろ見どころを教えてもらいました。
そのひとつは
先に看板を見て面白そうだと思った、江戸時代の
三国街道塩沢宿を再現した「牧之(ぼくし)通り」
私も初めて知ったのですが、牧之とは
雪国文化を世に知らしめた越後国魚沼郡塩沢出身の
商人でもあり随筆家の鈴木牧之のことだそうです。
牧之が雪深い越後国から行商で江戸へ訪れたときに
いくら雪国越後の話をしても、暖かい江戸に住む人達には
異国の話のようで理解してもらえなかったそうですが
その後10年かけて豪雪地帯の生活や文化などの
様子を綴った「北越雪譜」は江戸時代後期の
ベストセラーになったということでした。
南魚沼市塩沢・牧之通り
ここは大急ぎで見物してきました。
なぜならば、親切な社長さんに
「山景色を楽しみたいのなら
近くの六日町に、NHK大河ドラマの舞台にも
なった歴史のある、とても素晴らしい山がありますよ。」
なんて
予想外の嬉しい情報を聞いていたので
早く山に登りたくてウズウズしていたんです。
山の名前は坂戸山といいました。
ここでクイズです
2009年・越後の国を舞台にした
NHK大河ドラマの名は・・・
そしてこの六日町の坂戸山を中心とする城下で
主人公と主人公の仕えた殿さまが生まれたそうですが
その城の名は・・・
テレビはニュースと天気予報と笑点以外は
ほとんど見ないので何も知りませんでしたが
親切な社長さんのおかげで
この城の本丸があった山を登ることになりました。